2006.01.23

成長期のスポーツ障害

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小学生から中学、高校生の時期に、スポーツ活動が原因で生じる身体の異常には一つには急激な外力で生じる激しい痛みすなわち外傷ともうひとつには繰り返しの動作で徐々に生じる慢性の痛みがあります。
今回はこのスポーツによる慢性疼痛、いわゆるスポーツ障害についてお話します。
スポーツ障害はほとんどが過度な練習量による局所の関節や筋肉の使いすぎによって生じます。成長期においては筋肉の靭帯部分が骨の成長軟骨を引ぱっり、その力が長期間にわたり必要以上に働くと靱帯炎や骨端症といわれる痛みが生じます。頻度の多い疾患はテニスによる肘関節の痛み、サッカーなどによる膝の痛みです。症状がでた時の注意点は痛みが軽ければ特に日常生活を制限することはありませんが練習日や時間を短くして練習量を減らすこと、また全力を出し切らないで練習強度の高い無酸素運動を減らすようにしましょう。練習前に鎮痛剤の軟膏を塗ったり、練習後のアイシングを行うことは症状の改善にいっそう有効といえます。
成長期には成長期に適した運動があり筋力訓練は個人差があるものの高校生以降で行うべきと言われています。小学生や中学生での筋力訓練は骨が成長期の段階であり適しているとはいえません。この時期には動作の習得や持久力の向上を目標としたトレーニングが望ましいと言えます。またトレーニング時間が1週間を通じて14時間以上を越えるとスポーツ障害の発症が増えることが知られています。練習後の痛みが翌朝も持ち越すような場合は直ちに練習を中断して整形外科の専門医にかかるようにしましょう。
成長期の過度な練習は逆効果なことが多く、練習の強さと練習の量を調節しながら行い競技の動作様式を習得することが最も大切です。

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