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2007.11.27

関節リウマチ

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関節が痛くなる病気の代表に関節リウマチがあります。30歳以上の人口の1%にあたる人がこの病気にかかっており、決して珍しい病気ではありません。
ところで、「リウマチ」という言葉を聞いたことのある人は多いようですが、関節が痛くなるだけでは関節リウマチではありません。リウマチを診断するためには、6週間以上の期間で、左右対称に3箇所以上の関節の腫れを認めることなどの診断の基準がいくつかあります。
現在のリウマチ治療で最も大切なことは、如何に早期にリウマチと診断して薬物療法を開始するかということであり、そのための検査方法も進歩しています。診断基準があるというものの、リウマチを早期に診断することは必ずしも簡単ではない場合があります。
まず第1に男性の場合ですが、女性より発病の頻度が3分の1と少なくリウマチを見落とすことがあります。第2に、リウマチの病気のタイプの中には、単関節型といわれる腫れや痛みのある関節が1つだけの場合、回帰型といわれるタイプで関節炎がよくなったり悪くなったりする場合、このようなタイプのリウマチは早期の診断が非常に困難なことがあります。
最後に、従来のリウマトイド因子という血液検査ではリウマチの診断は完全ではありません。関節リウマチの患者さんでも約70%の方が陽性と判定されますが、100%の方が陽性と判定されるわけではありません。たとえリウマチの方でも30%の人は反応が陰性となり、その逆にリウマチでない人も1%から5%の方は陽性となります。従来の血液検査だけではリウマチの判定は不十分であることを理解してください。
現在では、診断法も治療法も目覚しく進歩しています。早期の診断により早期の治療を開始すること、そして関節の痛みをとって変形の進行を如何に押さえ込むかが最も重要です。かかりつけの医師が専門でなければリウマチを専門とする医師を紹介してもらうようにしましょう。

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