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2007.05.20

まき爪

Nail

爪には様々な変形があります。爪の両端が皮膚との境にめり込んだ状態を、いわゆる「まき爪」と呼び、特に足の親趾の爪に多く見られます。爪の周りが赤くはれて痛くなる患者さんがいます。多くの場合このような変形がもともとある人の爪の周りに、ばい菌が入ることで症状が現れます。このようなまき爪の変形の原因として、硬くて小さい靴を履いた場合、バスケットや走り幅跳びなどのジャンプ動作の多いスポーツを行う場合、爪の両端を切り込むような深爪を繰り返す場合などが考えられます。
一度このようなまき爪の変形が生じると爪が肥厚したり、めり込んだ部分に炎症を繰り返し、ひどくなると、うみをもったり、肉芽と呼ばれる赤い盛り上がりが爪の回りにできてしまいます。
予防のためには、爪きりの際に注意すべきこととして、爪の先端部を横にまっすぐ切り、爪の両端の角の部分を切り込まないようにすることです。
赤くはれていた場合、治療としては入浴をためらうことなくお湯につけて清潔に洗うことが大切です。それでも肉芽と呼ばれる赤い盛り上がりが、なかなか直らない場合は医療機関として形成外科、皮膚科あるいは整形外科に行けばよいでしょう。
その場合、医師の判断で手術が必要なこともあります。手術は足の趾に局所麻酔を行い、肉芽および皮膚の一部、めり込んでいる爪、爪の根本の部分である爪母といわれる部分をひとかたまりに切除する方法が根本的な治療です。まき爪の変形が軽い場合は爪甲といわれる爪の表面の硬い部分だけを縦に部分的に切除する対処的な処置もあります。最近は爪の先端部に形状記憶合金から作られた細い針金を通して爪の形を治す治療もあります。これは手術のように麻酔も必要なく短時間で行えることが特徴です。何度も繰り返す爪の周りの痛みについては自己判断をせず、一度は医師の診断を受けてみると良いでしょう。

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